多くの子どもは「正解を出したい」「丸をもらいたい」ということに固執し、解き方の暗記に走ったり、「答えは何ですか?」と結果だけを求めたりしがちです。
しかし本当に勉強ができる子は、正解を出すことよりも「なぜそうなるのか」という仕組みの理解に集中しています。だからこそ、大人の説明を聞いて点と点が線でつながった瞬間に「なるほどね!」と深く腑に落ちた反応をします。
正解という「結果」ではなく、プロセスを理解した瞬間に最大の喜びを感じているのです。こういう子は、放っておいても自ら知識を吸収していきます。ここまで「勉強ができる子」の特徴として、①間違いへの冷静な反応、②抽象と具体の往復、③理解への集中、という3つを挙げてきました。
実は、この3つは子どもに限った話ではありません。これまで筆者が出会ってきた仕事が抜群にできるビジネスパーソンもこの3つを兼ね備えていました。トラブルが起きても感情的にならず冷静に原因を分析し、複雑な業務を構造化して周囲にわかりやすく伝え、表面的な処理ではなく仕事の真の目的を深く理解して動く。
つまり、子どもに身につけさせたい「勉強ができる力」というのは、そのまま「社会に出てから自立し、大活躍するための力」に直結しているのです。そう考えると、目先のテストの点数だけに一喜一憂することが、いかにもったいないかがおわかりいただけるのではないでしょうか。
親がやるべきは、ただ「10秒待つ」こと
もし今、子どもが問いかけに対してすぐに答えを出さなくても、「早く答えなさい」「わかってるの?」と急かすのは絶対にやめてください。それは、高速で立ち上がりかけているパソコンの電源を途中で強制終了させるようなものだからです。


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