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2025年11月下旬、横浜の郊外にひとつのスーパーマーケットが開店した。この店の26年2月末までの実績は、100日間で26.5億円。単純に日割りすれば年商96.8億円である。首都圏の一般的スーパーの平均店舗年商は10億〜12億円ほどであり、トップクラスのオーケー、ロピアでも40億〜43億円である。
こう言えば、年末年始を挟んだオープンセール期間とはいえ、いかにこの実績が驚異的であるかをご理解いただけよう。この1店の登場は、首都圏の流通業界を震撼させたのである。店を出したのは、岐阜発祥、中部地方を地盤とするローカルスーパー、バローである。首都圏や関西の読者には馴染みの薄い社名かもしれないが、今後は否応なく目にすることになるだろう。
コーナンとの資本業務提携で業界トップ規模に
そして26年6月末、そのバローとホームセンター大手コーナン商事の資本業務提携が締結された。バローとコーナンが相互に30億円ずつ出資して、共同でホームセンターを運営したり、プライベートブランド(PB)商品の相互供給などを実施するのだという。
この異業種の提携は、バローグループの傘下にあったホームセンター、アレンザHDが、コーナン商事の49%出資を受け入れて、バロー、コーナン両社の傘下となった、ということが発端だった。コーナンはホームセンター業界3位(売上高5020億円)で、7位で売上高1506億円のアレンザがグループ化すれば、規模では業界トップに相当する。

と聞くと、ホームセンター大手コーナンが下位企業に出資して、トップを確保するための布石を打ったというような、よくあるニュースなのかな、と思うかもしれないが、実はそんなありきたりの話ではない。この話、実はローカルスーパー、バローが全国に名乗りを上げるための乾坤一擲の一手なのである。以下、すこし説明したい。


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