
また、この表では中部、関西エリアの競合とも比較しているのだが、年々伸ばし続けたうえで、今でも他社より高い伸び率を示している。消費者の支持がかなり高いことは間違いないと言えよう。
買収した「タチヤ」に主力事業を任せた柔軟性
その結果でもあろうが、バローの売場効率(売場面積1㎡あたりの売上高)は、顕著に改善傾向を示しており、店を増やせばそれ以上に売り上げが増える、という好循環に入っていると言っていいだろう。
生鮮強化という売り場づくりのキッカケは、05年の名古屋の生鮮特化型スーパー、タチヤを買収したことである。ここで詳説はしないが、要は買収した相手タチヤの強さを理解したバロー経営陣は、スーパー事業会社バローの運営をタチヤ主導に変えたのである。傘下に入れたタチヤの売場運営を取り入れたのがデスティネーションストア(以下D・S)であり、そして今や事業会社バローの社長は元タチヤの社長に任せられている。異文化を吸収して任せ、主力業態の姿まで変えてしまう、とはバローの柔軟性や恐るべし、ということであろう。
既存店のD・S転換と並行して、バローが進めていたのが関西進出だった。D・Sの高い集客力を武器に関西という大消費地に乗り込んだバローは、想定通りの成果を挙げ、25年度には関西に52店舗、売上750億円の店舗網を作り上げた。これは主として傘下の生鮮スーパーやD・Sが関西の都市型マーケットに受け入れられたと考えていいだろう。
こうして都市部での実績に自信をつけたバローは、首都圏(横浜郊外部)にも乗り込んだ。それが冒頭の店である。バローはすでに関西、首都圏でD・Sが勝てることを検証したうえで、本格的な出店強化に踏み切ろうとしていたのだ。


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