マッチングアプリと聞いて、どういうイメージを持つだろうか?
マッチングアプリとは一般的に、恋人や結婚相手を探すために、スマートフォンやパソコンを介して、出会いを求める男女会員同士をマッチングさせるサービスを指す。
MMD研究所の調査によると、20代の53.9%、30代の52.1%が利用経験があるといい、こども家庭庁の「若者のライフデザインや出会いに関する意識調査」(令和6年度・15〜39歳の未婚/既婚男女一般生活者へのWeb調査)によると、既婚者の56.8%がマッチングアプリの利用経験あり、既婚者が配偶者と出会った場所・機会として回答している割合が最も高いのが「マッチングアプリ」で、25.1%を占めている。
若い世代にとっては、もはや一般的な出会いの場と言えるだろう。
しかし、それが既婚者向けマッチングアプリとなると話は別だ。すでにパートナーがいる既婚者の場合、マッチングアプリの利用は、その目的から不貞行為に直結するといっても過言ではない。にもかかわらず、プラットフォーム、登録者数とも増え続けているのが現状だ。
「自分の母親以外の存在意義ってなんだろう」
そもそも、既婚者向けマッチングアプリが最初に登場したのは2020年前後のこと。できたばかりの頃の既婚者向けマッチングアプリの状況は「女性にとっては酷い場所だった」と、既婚者マッチングアプリ「Healmate(ヒールメイト)」代表の磯野妙子さんは憤りと落胆を込めて振り返る。
というのも、磯野さんが2022年(サービス開始/創業は2021年12月)にHealmateを立ち上げたきっかけが、自身が再婚につながる出会いを求めて既婚者マッチングアプリを利用したときに出会った相手から「こんなところで真面目な付き合いとか、第二の人生とかを考えている人はいない。(真剣に相手を探すなら)場所を間違っているよ」と言われ、深く傷ついたことに起因しているからだ。
既婚者がマッチングアプリで出会いを求めるのは、身体の関係を前提にした遊び半分の不実な関係というのが一般的だったのだろう。


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