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「お子さんを、もっと褒めてあげてください」
子育てに困って相談したとき、こんなふうに言われたことはありませんか。
もちろん、褒めたほうがいいことはわかっている。認めてあげたほうがいいことも、頭ではわかっている。
でも、現実の毎日はそんなに簡単ではありません。朝、何度声をかけても着替えない。
帰ってきたらYouTubeから離れない。宿題を始めるまでに親子バトルになる。
お風呂に入ってほしいだけなのに、なぜか毎晩けんかになる。
そんな状態で、
「褒めてあげてください」「肯定してあげてください」
と言われても、
「褒めるところが見つからない」「私だって、できるなら怒りたくない」
「じゃあ、この場面で何て言えばよかったの?」
と苦しくなる親御さんは少なくありません。
脳科学をベースに、家庭でできる発達支援を提案してきた吉野加容子氏の新刊『
発達障害・グレーゾーン 子育て大変だと思ったら これ、言ってみて!』では、子どもの困った行動を「性格」や「わがまま」ではなく、「脳の特性」から捉え直し、日常の中で使える具体的な声かけに変えていく方法を紹介しています。
今回は本書から、子どもの脳に声かけを届けるための最初のステップ、「ポジティブ・アテンション」を紹介します。
「褒める」の前に、子どもの耳を開く
子どもの脳に声かけを届けるための基本として、今回は、その最初のステップである「ポジティブ・アテンション」について見ていきます。
難しい言葉に聞こえるかもしれませんが、やることはとてもシンプルです。
「いきなり指示を出す前に、まず子どもの”今”に興味を示す」
これだけです。
たとえば、子どもがテレビに夢中になっていて、お風呂に入ってくれない場面を考えてみましょう。
親としては、早く入ってほしい。寝る時間も気になる。
明日の朝も早い。だから、ついこう言ってしまいます。
「何してるの! 早くお風呂に入りなさい!」
けれど、この最初の一言で、子どもの脳は「怒られる」「邪魔された」「嫌なことが始まる」と受け取ってしまうことがあります。
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