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「ボンド木工用」は主力商品じゃない?! 接着剤大手「コニシ」の"知られざる稼ぎ頭" 老舗企業がたどり着いた現在地とは

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内装工事でボンドを伸ばす現場作業員
「ボンド」を製造するコニシは、日本のものづくりや社会インフラを支えるBtoB企業だ(写真:天空のジュピター/PIXTA)

INDEX

前編の続きです)

「ボンド木工用」と聞けば、多くの人は黄色いボトルを思い浮かべるだろう。

学校の図工、壊れた家具の修理、子どもの工作――。コニシが製造・販売するボンドは家庭で使う接着剤の代名詞として、日本人の暮らしに深く根付いてきた。

ならば、コニシは「ボンド木工用」を主力とするBtoC企業なのだろうと思いきや、実際には違う。家庭向け商品の売り上げは、コニシ全体の1割程度にすぎない。残る約9割は、住宅、自動車、電子部品、橋梁、トンネル、高速道路など、日本のものづくりや社会インフラを支えるBtoB事業だ。

接着剤メーカーではなく、「接着技術」の会社。その姿は、私たちが抱く「ボンドの会社」というイメージとは異なっている。

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「ボンド博士」が変えた、商社の運命

家庭用接着剤ボンド販売当時の広告(写真:コニシ)

ボンド木工用で知られる以前、同社は工業アルコールや化学品を扱う商社だった。しかし戦時中、国家統制によって商社は販売の自由を失う。メーカーの商品を扱うだけでなく、自社商品を作らなければ――。その危機感から、戦後は製造・開発業に乗り出す。

大正時代の小西家。薬種商から始まり、工業アルコールを扱う商社として有名になった(写真:コニシ)

その中心人物となったのが、のちに「ボンド博士」と呼ばれる研究者・沖津俊直だった。

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