人材確保を支援する動きはありつつも、そもそも適切な資金調達と資本政策をリードできる優秀なCFOを迎えるにはそれなりの報酬を用意しなければならず、資金が必要となる。ただ、その資金を得るためにはまずCFOが必要……という「鶏と卵のジレンマ(デッドロック状態)」に陥ってしまい、人材確保がなかなか難しい。
大学の「外出し組織」と「共通ライブラリ化」による人材確保
このジレンマを突破するには、大学側が外部のリソースを巻き込んだ環境を整えるため、外部ファンクション(部門)を「仕組み」として提供する――すなわち大学の支援機能の「外出し」が有効なアイデアとなる。
例えば九州大学では、英国オックスフォード大学の先進モデルを参考に、経営支援を専門に行う子会社「九大OIP」を設立した。大学組織の枠外に専門部隊を設けることで、民間のスピード感に合わせた柔軟な支援が可能となる。海外でも、米国の名門私立大学・スタンフォード大学発の「StartX」や、カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)発の「SkyDeck」といった独立した起業家支援団体が、強力な外部ファンクションとして人材や資金のエコシステムを支えている。
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