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「EVは長距離に不向き」という常識は本当か? レクサス「RZ」で350km走って見えたGTカーとしてのリアルな実力

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トヨタ自動車のレクサス「RZ550e "F SPORT"」。EV専用モデルRZの最高級グレード(写真:筆者撮影)
  • 田中 誠司 PRストラテジスト、ポーリクロム代表取締役、VisionVoice取締役、PARCFERME編集長

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首都高速のカーブに差し掛かると、高い視点とEV(電気自動車)ならではの静かで滑らかな加速が相まって、まるでコースを滑空するような感覚に包まれた。

とりわけ印象的なのは、操舵に対する応答性の高さである。背が高く、車重もあるSUV(スポーツ多目的車)でありながら、ステアリングを切ると遅れをほとんど感じさせず、俊敏に向きを変える。その操舵入力に対する応答の速さは、少なくとも今回試した日常的な速度域では、FRレイアウトで背が低い「GS」や「IS」と比べても遜色ないと思えるほどだった。

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F SPORTを冠したレクサスのEV専用モデル

試乗したのは、トヨタ自動車のレクサス「RZ550e “F SPORT”」。「RZ」はレクサスのEV専用モデルだ。550e “F SPORT”はその最上位グレードで、車両本体価格は税込みで950万円となる。

RZには、4輪駆動(AWD)が2グレード、前輪駆動(FWD)が1グレード用意されている。今回の550e “F SPORT”は、前後に高出力モーターを搭載するAWDで、システム最高出力は300kW、0-100km/h加速は4.4秒を誇る。

タイヤサイズはフロント235/50R20、リア255/45R20。前後異径サイズを採用(写真:筆者撮影)

ちなみに「F」は、レクサスが2010年から12年に世界500台限定で生産・販売したスーパーカー「LFA」の系譜に連なるサーキット走行を想定したハイパフォーマンスモデルに与えられる称号だ。そのFで磨いたスポーティさを一般モデルに取り込んだのが「F SPORT」であり、レクサスの各モデルに設定されている。

東京都内を走り出して、最初に伝わってきたのは引き締まった乗り味だ。市街地では小さな段差をうまく丸め、不快な突き上げが目立たない。高速道路ではやや硬さを感じる場面もあったが、身体をしっかり支えるホールド性の高いシートのおかげで快適性は保たれている。

そして、冒頭で述べたように走りはスポーティそのもので、まさにF SPORTの名を冠するにふさわしい。その乗り味の源となっているのが、トヨタとして初めて採用した「ステアバイワイヤシステム」だ。

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