日本ではEV(エンジンを搭載しない電気自動車)の売れ行きが、以前から低調だ。26年1~6月の国内乗用車販売総数に占めるEV比率は、わずか2.8%だった。昨年の同じ時期に比べると、1.4倍に増えたが、EVの普及は進んでいない。
本題に行く前に、日本のEVの現状を見ていきたい。日本でEVが普及しない理由は、大きくわけて4つある。
1つ目は、日本では総世帯数の約40%がマンションなどの集合住宅に住み、自宅に充電設備を持ちにくいことだ。
急速充電器も利用できるが、利便性や経済性を考えると、自宅に駐車している間に充電するのがEVの基本。集合住宅の多い日本は、EVが普及しにくい。
EVそのものの欠点もまだ多い
2つ目の理由は、1回の充電で走れる距離が短いことだ。EVの代表とされる日産「リーフB5G」でも、1回の充電で走れる距離は、WLTCモードで469kmにとどまる。
ハイブリッド(HEV)の「e-POWER」を搭載する日産「ノートX」は、WLTCモード燃費が28.4km/Lで燃料タンク容量は36Lだから、満タンで1022.4kmが走行できる計算だ。
以前より長くなったとはいえ、ハイブリッド車と比べると分が悪い。なお、リーフでも上級の「B7G」は、リチウムイオン電池の拡大で685kmを走れるが、価格は35万900円高となる。
3つ目の理由は、先に挙げたノートなどのハイブリッドが普及していることだ。マイルドハイブリッド(MHEV)も含めると、日本では乗用車の50%近くをハイブリッドが占めている。ハイブリッドなら燃料代を抑えられるし、航続距離も長い。EVの必要性を感じないユーザーも多いのだ。
4つ目の理由は、上記3つの事情により、EVの車種数が少ないことにある。
日本の小型車・普通車市場で約50%のシェアを持つトヨタ(レクサスを含む)でも、26年8月現在で選べるEVは、「bZ4X」「bZ4Xツーリング」「ピクシスバン」、レクサス「ES」「RZ」に限られる。他社も同様で、国産EVは車種が限られて、普及も進まない。
しかし、そんな状況でも好調に売れ、話題となっているのがホンダ「Super-ONE(スーパーワン)」である。


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