感情が動いた瞬間、私たちは「今は決めるべきではない状態」に入ります。にもかかわらず、怒りや不安が高まったときほど、人は何か結論を出したくなるのです。
強い感情は、行動を促す強烈なドライブにもなるため、ついその勢いのまま判断してしまいます。しかし、この“勢いの判断”こそが、最も誤りやすい判断なのです。
感情が揺れた瞬間に行動を止める
だからこそ、要領のいい人は感情が揺れた瞬間に“まず行動を止める”ことを徹底しています。何かを決める前に、いったん時間を置く。どれだけ急ぎの状況であっても、数十秒の猶予を作るだけで、扁桃体の暴走は徐々に落ち着き、前頭前皮質が再び働き始めます。
・不安がピークのときに重要な返事をしない
・焦っているときほど一度席を外す
こうした小さな「間」が、判断の質を大きく変えてくれるのです。
あるリーダーの方がこんなことを言っていました。
会議中にどうしても気に食わない意見が出ると、昔は言い返さずにいられなかった。しかし、あるときから「その場で反応しない」というルールを作ったところ、人間関係のトラブルが激減したそうです。言い返したくなる瞬間に、ただ数秒黙る。それだけで、感情が徐々に落ち着き、冷静さが戻ってくるのです。
もう1つ、簡単で効果が高いのが深呼吸や短い散歩です。
深呼吸には、自律神経を整え、ストレスホルモンを抑える働きがあります。散歩は身体がリズム運動に入ることで、脳全体の緊張をほぐす働きがあります。心理学でも、身体の動きが感情に影響を与えることは数多く証明されています。


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