実際、すでに新卒よりも中途の採用を増やす傾向が顕著になりつつある。
日本経済新聞社の「採用計画調査」(2026年4月)によると、26年度の採用計画に占める中途採用比率は50.3%と新卒を上回り、調査開始以来で初めて過半数を占めた。
たとえば日立製作所の中途採用比率は2025年度52%に達し、26年度も新卒採用数を上回る1100人のキャリア採用を予定している。また、三菱電機は27年春入社の新卒は前年実績の960人から750人に減らし、年々上昇している26年度の中途採用も同数の750人とする計画だ。
このような大手企業はまだ新卒の獲得に意欲的だ。
しかし、リクルートワークス研究所の「中途採用実態調査」(2026年6月12日)によると、従業員1000~4999人は「新卒採用の割合を増やす」が9.3%、「中途採用の割合を増やす」が12.9%と逆転し、それ以下の300~999人の中堅企業も新卒増7.8%、中途増13.0%と、中途採用を増やす傾向が強まっている。
新卒を減らし、中途を増やす背景
新卒を減らし、中途を増やす背景には、もちろん売り手市場の中で新卒の獲得が難しいという事情もある。
また、AIによる業務代替の影響もいわれる。
ジョブ型社会のアメリカでは、大学新卒の「エントリーレベル」の仕事はAIが代替できることから大卒の求人数が減少し、就職できない若者が増えている。
しかし日本企業は、日本経済新聞社の調査(26年4月)によると、AIによる業務代替を受けて採用数を減らす企業は27年度入社で3.2%にとどまり、まだ先の話だ。


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