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「東大卒でも社会で使えない奴はどうして生まれるのか?」『御上先生』教育監修者が教育学的に解説してみた

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地頭力の正体
「学習転移」という概念はどのようなものなのでしょうか?(写真:west/PIXTA)

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西岡壱誠氏の著書『地頭力の正体』は、生成AI時代における「本当の頭のよさ」の正体を説く一冊だ。その監修を務めるのが、非認知能力育成の第一人者で、TBS日曜劇場『御上先生』の教育監修も手掛けた中山芳一氏。「東大卒なのに使えない人」がなぜ生まれるのか。そのカギを握る「学習転移」という概念について、教育学の視点から解説する。

「たまたま合わなかった」わけじゃない

突然ですが、みなさんの周りにこんな人はいませんか?

・難関大学には合格したけれど、社会人としては全然使えない人
・運動部でゴリゴリに活躍していたのに、引退したらパッとしない人
・ポケモンカードには狂ったように没頭してるのに、それ以外のことは無気力な人
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おそらく何人か、今までの人生の中で出会ってきた人の顔が、頭に思い浮かんだという人が多いのではないでしょうか?

「東大卒のくせに使えない」みたいな言説はネット上ではたくさん見かけますし、子育てでも「うちの子ゲームばっかりで、その熱量を勉強に向けてくれればいいのに……」とお悩みの方もいると思います。

そして、世間の人はこういう人に対して、たいてい「あの人は勉強以外できない人だ」とか「たまたま社会に合わなかった人だ」なんて解釈していると思います。

しかし、教育学的な感覚では、この現象に対して少し違った見方をします。「学習転移ができていない人」と解釈するのです。

学習転移とは、ざっくり「学習したことを他のシチュエーションで応用・転用する能力」と解釈していただければと思います。

Aという状況でうまくいった経験を、BやCという別の状況で生かせているか。東大に受かるほど頑張った経験を、社会人になってから生かせているのか。全国大会に出るほど打ち込んだ経験を、その後の人生に生かせているのか。

これらができるかどうかは、その人を指導する人が「学習転移」をしやすい環境を整えられたかどうかがカギになります。

はっきり言ってしまえば、この学習転移ができない人は、指導者の責任による部分がかなり大きいのです。

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