そしてかなり転移しやすいのが、汎用的な思考や方略、そして日々の努力の質そのものです。
野球部で毎日素振りをしていた子が、「小さな積み重ねが大きな成果につながる」という思考パターンを身に付けていたら、それは受験勉強にも仕事にもそのまま応用できる。
データを取って振り返るという方略を体得していたら、それはどんな職場でも武器になります。
そして、これは僕がずっと言い続けていることなんですが、最も転移しやすいのは非認知能力です。
「非認知能力」がなぜ最強なのか
野球部で「苦手なコースを重点的に練習した」経験は、具体的なスキルとしては野球にしか使えませんが、その裏にある「苦手なものから逃げない」という姿勢は、勉強にも仕事にも人間関係にもそのまま持っていけます。
エラーしても引きずらずに切り替える力、仲間と声を掛け合う力、挫折から立ち直る力……こういう非認知能力は、状況がどれだけ変わっても腐ることはないのです。
逆に言うと、「使えない東大卒」というのは、受験という一つの状況の中で発揮していた能力を、非認知能力のレベルまで抽象化できていなかった人、ということになるんです。
可哀想な話ですよ、本当に。あれだけ努力したのに、その努力のエッセンスを自分の中に残せていない。
じゃあどうすれば学習転移が起きるのか。答えはめちゃくちゃシンプルで、メタ認知、つまりリフレクションです。


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