まさか、こんな走り味だとは――。走り始めてすぐに、そんなフレーズが口をついた。大盛況の発表会見から6日後、静岡県内の公道でBYD「RACCO(以下ラッコ)」に試乗しての感想である。
今回試乗したのは、最上級グレードの「300 Premium」で、価格は税込み249万7000円。このほか「200(同214万5000円)」と「300 Plus(同239万8000円)」があるが、BYDオートジャパンによれば、試乗会開催時点での受注台数711台のうち、300 Premiumが約8割を占めるという。
日本では、新車発売初期に最上級グレードがよく売れ、徐々に普及グレードに落ち着いていく傾向がある。ラッコも同じような傾向が出ていると言える。
見た目とは違うガッシリした走り
では、ラッコに乗り込もう。運転席からの前方視界と、振り返って後席を見た景色は、ホンダ「N-BOX」、スズキ「スペーシア」、ダイハツ「タント」など他ブランドのスーパートールワゴン(スーパーハイトワゴン)と同様で、車内空間の広さを実感するもの。ダッシュボードには、10.1インチのディスプレイが備わるが、それが小さく見えるほどだ。
走り出してすぐに感じたのは、「見た目の印象との違い」である。
外から見ると、まさに動物のラッコのようなかわいらしい雰囲気で、N-BOXやスペーシアの「カスタム」はもとより、これらの通常モデルと比べてもラッコのフロントマスクはおとなしい。
そんな見た目から、ラッコの走り味に「ソフト」とか「マイルド」というイメージを抱く人も多いだろう。ところが、実際にラッコを走らせると、走り味はかなり“ガッシリ”していて驚いた。


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