ガッシリ感をダイレクトに感じるのは、まずはパワーステアリングの重さだ。街乗り重視のシティコミューターとして、日本車では一般的に設定しない重さである。
同様に、乗り心地もガッシリしている。単純に“足回りが硬い”というより、クルマ全体の一体感がとても強い印象だ。
これは、BYDが「CTB(セル・トゥ・ボディ)」と呼ぶ設計によるものだろう。駆動用電池にモーターコントローラー、コンプレッサーコントローラー、電源ユニットなどを一体化した「X-PACK」を車体構造に組み込む設計だ。
むろん、日本メーカーの軽EVでも電池パックを車体構造の一部として捉えて、クルマ全体の剛性を考慮しているが、X-PACKによる車体構造でのドライバーのフィーリングは、日系軽EVとは明らかに違う印象を受ける。
車両重量が1230kg(200は1160kg、300 Plusは1220kg)あるものの、重厚感ではなく、あくまでもガッシリ感が強い。また、路面の段差を乗り越える際のハーシュネス(突き上げ)にカドもない。
控えめだけれど「十分にパワフル」
加速感はどうか。ドライブモード「NORMAL」の状態でも「見た目よりも速い」と感じた。
発表記者会見の際も、この試乗会の技術説明でも「速さを求めたわけではない」という指摘があったため控えめに見ていたが、「十分にパワフル」という印象だ。
動力性能は、定格出力25kW、最高出力47kW、最大トルク160Nmである。比較として、日産サクラは20kW、47kW、195Nm。
アクセルオフでのエネルギー回生の強さは、ほどほどだ。エネルギー回生で減速Gがググっと強まるのではなく、ジワジワっと回生が利き、そこに機械的なブレーキ操作が加わることでクルマの動きが安定する味付けだった。


※ログイン後、コメント入力が可能です。