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休日もなく、早朝から夜遅くまで指導に追われる教員たち——。「ブラック部活動」と呼ばれるこの実態は、いまや深刻な社会問題だ。子どもたちへの影響はもちろんのこと、限界を迎えているのは教員も同様である。なぜ部活動はここまで過酷になってしまったのか。その歴史を振り返りながら、現場が抱える問題と今後の課題をひもといていく。
帰宅は夜11時・休日なし、「時給数百円」の部活動指導
教員の過酷な「ブラック部活動」の実態とはどのようなものなのか。
ある教員は午前5時頃に起床し、6時半には学校へ。そして顧問を務める部活の朝練に参加。放課後も部活の指導に当たる。それが終わると採点などの業務をし、帰宅は夜の11時になってしまうことも多いという。さらには週末にも部活の練習や大会があるため、休めない。部活の拘束時間が長く、授業や学級運営にも支障が出ると嘆く教員もいる。
土日などの休日に部活動の指導や大会の引率を行った際に支給される手当(教員特殊業務手当)もあるが、文科省の基準では約4時間で3600円、2~4時間で1800円と少額だ(自治体によって支給額は異なる)。
休日であっても活動時間が規定に満たない場合は支給対象外となり、放課後指導では手当が支給されないケースもある。労働基準法で定める休日手当(法定休日に労働が行われた場合には35%以上の割増賃金を支払う義務がある)と比べても低水準であり、部活指導は「ボランティア」に近いものと言えるだろう。


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