今の小学校や中学校の授業もさらに変わっていけば、その子たちが高校生になったときには自律型の学びはもっと深まっていき、家庭学習の時間はもっと増えていくことも考えられる。それを岡部氏に質問すると、次のような答えが返ってきた。
「その可能性もないわけではありません。そこは希望的なことも含めて、今年とか来年とかの結果をみていきたいと考えています。自律的な学びが小中学校でもっと浸透していけば、高校生では自律的な学びを実践する力が身に付いて、さらに家庭学習の時間が増えていくと思うし、そうなってほしいと願ってもいます」
「何のために勉強しているのかわからない」が増加
もう1つ、調査の中で気になる結果がある。それは、「何のために勉強しているのかわからない」と答えている比率が、小中高ともに増えていることだ。
何のために勉強しているのかわからなければ、勉強していても楽しくないだろうし、自律的に学ぶ意欲も湧いてこない気もする。せっかく上向いている高校生の家庭学習も、また下向きになってしまう可能性も考えられなくもない。岡部氏も言う。
「長期的には、こっちのほうが問題かもしれません。その原因としては、将来不安や社会不安があると思われます」
調査には、将来不安と幸福度についての調査結果もある。それによると、「これからの『日本』がどうなるか不安だ」と答えた割合は、小中高生ともに19年に比べて25年は増加している。高校生では55.1%から71.3%になっており、小学生でも45.4%から55.4%に増えている。子どもたちが、将来に不安を感じているのはたしかだ。


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