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キャリア・教育

小中高生の"学校外の学習時間"が約2割減、この11年の間に何が起きたのか?「宿題が減ったから」では済まない深刻な事情

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勉強が憂鬱な女の子
なぜ学校外の学習時間がこんなに減っているのだろうか?(写真:kouta / PIXTA)
  • 前屋 毅 フリージャーナリスト
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しかし、そうなっていない。「学校の授業では従来の、先生が一方的にしゃべるだけの講義型から、子どもたちが主体的に、自律した学びを実現するための授業づくりの挑戦がされているし、多くの先生たちが意識していることもたしかです。ただ調査結果から判断すると、まだ自律した学びが『育っていない』ということになります」と、岡部氏。

岡部悟志(おかべ さとし)ベネッセ教育総合研究所学習科学研究室主任研究員(写真:筆者撮影)

高校生だけは改善傾向にある

とはいえ、悲観的な材料ばかりではない。調査では、「改善傾向」と岡部氏が指摘する材料もあるのだ。

それは、高校生の家庭学習(宿題以外)の時間が増加傾向にあることだ。17年には47時間だったものが23年には40時間に減ってしまうが、24年には42時間、25年には41時間となっている。最近になって、やや増加傾向にあるといえる。

調査には「勉強が好き」と答えている割合の結果も示されているが、高校生で17年には37.4%だったが、25年には40.0%と上向いている。小学生や中学生が下向き傾向にある中で、高校生だけは上向いているのだ。それを、岡部氏は次のように分析する。

「高校では探究学習など、自分の興味関心から課題を見つけて学んでいく自律的な学びが、小中に比べれば多く行われています。それは学校の授業時間だけで終わるものでもないので、家でも自発的に取り組んでいると考えられます。だから、家庭学習の時間が増えているといえます」

現行の学習指導要領が全面的に実施されたのは、小学校で20年度、中学校では21年度からだった。そこから講義型から自律型に授業スタイルは変わっていくことを目指してきたことになる。

学校も子どもたちも急に変われるわけではないが、少しずつ模索してきている。今の高校生は、そうした模索を小中学校時代に経験してきている。その経験があって、高校生になって探究学習などもあり、自律型学習が少しずつではあっても実践できるようになってきているのかもしれない。それが高校生の家庭学習時間の増加として表れている、と受け取ることもできるのだ。

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