「勉強が好き」と答えた小4~6年生は、17年の64.3%から25年には53.1%に減っている。中学生でも17年の44.5%から25年は39.7%に減っているのだが、24年が37.7%なので、若干ながら増える傾向にあるといえなくもない。
とはいえ、大きな流れとしては小学生でも中学生でも勉強が好きな子は減る傾向にあるようだ。言い方を変えれば、勉強嫌いが増えている。勉強嫌いだから、宿題で強制されなくなれば、学校外での学習時間が減ることになるのだ。
子どもたちに勉強させるために宿題を増やせ、という声が強まってくるかもしれない。はたして、それでいいのだろうか。
問題は「家庭学習」が減っていること
そこで注目しなければならないのが、調査にある学校外での学習時間における「家庭学習」である。家庭学習は宿題のように強制されるものではなく、子どもたちが自主的に取り組む家庭での学習時間のことである。こちらも減っていて、「これが問題です」と岡部氏も指摘する。
小4~6年生で17年には29時間だった家庭学習(宿題以外の時間)は、21年には30時間にまで増えるが、25年になると22時間になっている。減少しているのは中学生も同じで、17年には35時間で、21年には38時間になるが、25年には29時間になってしまっている。その意味を、岡部氏が説明する。
「今の教育が目指しているのは『学習者主体の学び』です。子どもたちが自分の興味関心、必要性に応じて学ぶことを目標にしています。そういう学びが育っていれば、自分で学んでいく家庭学習の時間が増えていかなければならないのですが、逆に減ってしまっているのが現実です」
現行の学習指導要領も「主体的・対話的で深い学び、個別最適な学び」を掲げて、学習者主体を前面に押し出している。これが浸透していれば、宿題は減っても子どもたちが自らの興味関心から学ぶ家庭学習が増えて、それによって学校外での学習時間も増えているのが望ましい。宿題が減っても家庭学習が増えて、全体としての学校外の学習時間は減らないか、むしろ増えているのが望ましい。


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