有料会員登録 東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

小中高生の"学校外の学習時間"が約2割減、この11年の間に何が起きたのか?「宿題が減ったから」では済まない深刻な事情

11分で読める
勉強が憂鬱な女の子
なぜ学校外の学習時間がこんなに減っているのだろうか?(写真:kouta / PIXTA)
  • 前屋 毅 フリージャーナリスト
2/6 PAGES
※小1〜3生は保護者が回答、小4生以上は子ども自身が回答。「宿題」は学校の宿題をする時間、「家庭学習」は学校の宿題以外の勉強をする時間を示し、「しない」を「0分」、「4時間」を「240分」、「4時間より多い」を「300分」のように置き換えて算出した。また、「学習塾」の時間は、「通っていない」と回答した子どもを0分、「通っている」と回答した子どものうち「1回にどれくらいの時間、勉強していますか」という質問に対して、「30分」を30分、「1時間」を60分、「4時間」を240分、「4時間より多い」を270分のように置き換え、週あたりの通塾回数をかけあわせて7で割って算出した
(出所:ベネッセ教育総合研究所・東京大学社会科学研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2025」より)

この結果に「それほどの驚きはない」と言うのは、調査を担当したベネッセ教育総合研究所学習科学研究室主任研究員の岡部悟志氏である。その理由を、次のように説明する。

「教員の働き方改革が問題視される中で教員が宿題の量を減らしてきたことが、大きな原因だと考えられます。働き方を考えれば、宿題の量を減らすことには賛成で、その意味では適正化してきたと思います」

宿題のために教員はプリントをつくったり、それを採点したりとかなりの時間が割かれることになる。それだけ働く時間は長くなり、超過勤務になりやすいわけだ。宿題を減らすことで、教員の超過勤務は軽減されることになる。

子どもたちは勉強をどうとらえているのか?

だから良かった、ということにはならない。宿題が減ったことと学校外での学習時間が減ったことを併せて考えると、「宿題がなければ子どもたちは勉強しない」といった傾向が見てとれるからだ。

宿題が減ったことを、「勉強しなくていい」というメッセージとして子どもたちが受け取ってしまっている可能性がある。もちろん、それは誤った受け取り方でしかない。

宿題がなければ勉強しない子どもたちは、勉強をどうとらえているのか。それも、「調査」の項目にある。

3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数