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キャリア・教育

【発達障害のある学生】10年で約4倍に増加、背景に何が?必要な「支援」と理解しておきたい「合理的配慮"高校との違い"」

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大学生イメージ
発達障害のある学生が増えている。どんな困り事があるのか(写真:マハロ/PIXTA)
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一方、本人が自身の特性を自覚しておらず、何かのタイミングが引き金になることもある。「勉強ができたために大学に入れたけれど、ゼミなどで人間関係の難しさに直面した際や、就活で何十社も落ちた時に不適応が顕在化して相談に来られるケースも多い」(高石氏)という。

部署間の連携に重要な「信頼関係」

同大では、学生相談室とYOUステーションが毎週情報共有を行うほか、教務部や保健室、キャリアセンターなど関連部局のメンバーの連携会議も毎月行うなど、大学全体で発達特性のある学生をサポートしている。

「学年が上がると必要な支援も変わるので、連携会議で『この学生さんにはこの支援が必要です』『来年度はキャリアセンターでお世話になります』など情報を共有しています。支援の方向性の見立ては私たちの部門でやらせてもらっていますが、部署間の連携においてつねに思いや考え方が一致するとは限りません。そこで重要になるのが、信頼関係です」

例えば、「気になる学生がいる」と教員から相談を受けた場合は、まずその教員に学生相談室に来てもらう。

「本学は比較的コンパクトな規模の大学だからできるという面もありますが、まずは私たちカウンセラーと教員が信頼関係をある程度築いたうえで、その教員から学生に対して『学生相談室に行ってみない?』と声をかけてもらう。そうすると、スムーズに進むことが多いですね。支援する者同士に信頼関係がなければ、学生も安心して相談はできません」

高石恭子(たかいし・きょうこ)/甲南大学文学部教授・学生相談室専任カウンセラー。臨床心理士、大学カウンセラー、公認心理師、京都大学博士(教育学)。精神科病院の心理士、母子療育教室のセラピスト等を経て1989年より学生相談に従事。乳幼児期から学生期に至る子どもと親の関係や子育て支援についての研究も行ってきた。2019年5月~23年5月日本学生相談学会理事長。著書に『学生相談と発達障害』『学生相談ハンドブック【新訂版】』(ともに共編著、学苑社)、『子育ての常識から自由になるレッスン』(世界思想社)などがある(写真:本人提供)
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