有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

当日まで上映作品がわからない…全国300館で行われた「シークレットシネマ」に《二宮和也》が参加した"納得の背景"

8分で読める
シークレットシネマ
上映作品を知らずに映画館に足を運ぶ「シークレットシネマ」が注目を集めた(写真:「映画館に行こう!」実行委員会)
2/4 PAGES
3/4 PAGES

だが、未知の作品へのハードルをどう下げるか。そこで着目したのが、現代のエンタメ業界を強力に支える「推し活」の文化だった。

「特定の映画だから見に行くのではなく、『推しがおすすめしている映画だから見に行こう』というモチベーションをきっかけにできないかと考えました。アンバサダーがお勧めする映画をシークレットで上映し、改めて映画館の良さを感じてもらいたかった」(フラッグ・K氏)

そこで白羽の矢が立ったのが、アイドルとして絶大なる人気を誇りながらも、俳優としても高い評価を受ける二宮和也だった。実は、企画書のプレゼン段階から、チーム内では「アンバサダーの第1候補」として二宮の名前が挙がっていた。

「ファンダムの大きさが大前提としてありつつ、映画をセレクトしていただくというハードルの高い役割をお願いする上で、二宮さんの日本だけに留まらない幅広い『映画界でのご活躍』が確かな説得力として、映画ファンも、映画に親しみがない方も、全員楽しめるイベントに導いてくださると思いました」(ギャガ・K氏)

だが“超”が付く売れっ子の二宮が実際に受けてくれるのだろうか。まさに“ダメ元“という思いでオファーを出したというが、若手たちが業界を盛り上げたいという本企画の趣旨に二宮が強く共感。快諾に至った。

「二宮さんに作品を選んでいただくのは時間がかかるだろうか、と思っていたのですが、割とすぐに5本くらい候補を挙げてくださったんです。そのラインナップを見た佐々木会長も『本当に二宮さんは映画が好きなんだね』と驚くほど、映画愛にあふれるラインナップでした」(フラッグ・K氏)

そしてそれらの候補の中から、実際に上映可能な作品であるか、といった条件面なども鑑みて、ヨーロッパ企画制作の邦画『リバー、流れないでよ』が選定されることになった。

二宮和也が選んだ作品は『リバー、流れないでよ』となった(写真:『リバー、流れないでよ』配給:トリウッド © ヨーロッパ企画/トリウッド 2023)

観客、劇場、映画制作陣「三方良し」のイベント

当初、実行委員会の想定としては「全国100館規模」で上映会を行う予定だった。しかし全興連を通じて各劇場に挙手制で参加を呼びかけたところ、なんと最終的に300館以上の劇場から「ぜひ参加させてほしい」と手が挙がった。それだけ興行界でも注目を集めていたという証左だろう。

「中継舞台挨拶でも、地方を含めて前日の時点であそこまでしっかり席が埋まるというのは本当にすごいこと。何が上映されるか分からないにもかかわらず、お金を払って映画館に来てもらう。二宮さんのファンダムのパワーを実感しました」(アスミック・エース・W氏)

『リバー、流れないでよ』は、京の奥座敷と呼ばれる貴船を舞台に、繰り返す2分間のループから抜け出せなくなってしまった人々の混乱を描く群像劇(写真:『リバー、流れないでよ』配給:トリウッド © ヨーロッパ企画/トリウッド 2023)
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数