どんなに危険な依存でも、その子にしか治せません。親が相談機関に通っていれば、子どももいずれ気づくことでしょう。「なんでそんなところに行くんだよ」と聞かれたら、「あなたのため」ではなく「あそこに通うようになって、私はちょっとラクになったんだ」とⅠ(アイ)メッセージ(主語を「私」にして話すこと)で答えましょう。そして「いっしょに行ってみない?」と誘ってみましょう。
応じるかどうかは子どもにまかせます。自分を変えられるのは自分だけですから。親もまずは自分の心を守り、自分らしく行動を。それは子どもにもきっと伝わります。
家族教室を開いても、参加は母親だけという家庭が多いです。父親は「妻から聞くから大丈夫」と思っているかもしれないですが、会場に足を運び、直接話を聞き、つらさや希望を夫婦で共有することこそが重要です。実際、最初はしぶしぶ参加していた父親が、だんだんみんなの前で思いを語るようになって、講座が終わる頃には夫婦ともに笑顔になって帰っていく。そういうことは珍しくありません。きっとこの家族は立ち直るなと確信できます。
回復は行きつ戻りつあせらずに見守ろう
「嵐のような日々」が続いても笑顔の時間を少しでも増やそう
ゲームでも市販薬でもエナジードリンクでも、依存症からはそう簡単には回復しません。酷なことを言うようですが、数年間続く場合もあります。振り返ったときに「よくあの頃を生き延びたな」と思えるような、そんなキツイ期間になるかもしれません。

