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「人はお金があれば幸せになれるのか」2人の権威ある研究者が"真逆の主張"の末にたどり着いた《至極真っ当な結論》

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権威ある経済学者と心理学者が対立の末に導き出した「答え」とは(写真:photosvit/PIXTA)
  • 櫻井 かすみ 法政大学大学院ファイナンシャル・ウェルビーイング研究者、ファイナンシャルプランナー、トウシナビ代表

INDEX

人はお金があれば幸せになれるのか――。この問いに対して「年収約7万5000ドルを超えると、日々の感情的な幸福度は頭打ちになる」と主張する経済学者と、その考えを、「所得が上がり続ければ、幸福度も右肩上がりで伸び続ける」と真っ向から否定した心理学者。そんな2人はどちらが正しいのかの答えを出すために手を組むことにしたといいます。
そして2023年、権威ある2人の研究者は「敵対的協力」の末にある結論を発表しました。その気になる結論とは果たしてどんな内容だったのでしょうか。法政大学大学院ファイナンシャル・ウェルビーイング研究者、櫻井かすみ氏の著書『不安通貨 貯金や投資で消えない「お金の不安」を最新科学で解決』から一部を抜粋・編集する形でお届けします。

経済学者と心理学者が唱えた「真逆の結論」

お金と幸福の関係について、科学は一体何を明らかにしているのでしょうか。本稿では、世界的な研究を紐解きながら、その答えに迫っていきます。

「お金があれば幸せになれるのか」。この問いは、恐らく人類の歴史と同じくらい古いテーマです。哲学者も経済学者も、そして私たち1人ひとりも、どこかでこの問いを胸に抱えて生きてきました。

近年、幸福学や心理学、行動経済学といった分野が、この問いに対する答えを科学の言葉で少しずつ整理してくれています。結論はとてもシンプルです。

お金は、幸せを直接作り出すものではありません。しかし、お金が足りない状態は、幸せを遠ざけてしまいます。そして、その「幸福」とはどんなものかというと、研究が繰り返し示しているのは「幸福とは何かをどれだけ手に入れたかではなく、"自分がどう感じているか"によって決まる」ということです。

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