経済学者と心理学者が唱えた「真逆の結論」
お金と幸福の関係について、科学は一体何を明らかにしているのでしょうか。本稿では、世界的な研究を紐解きながら、その答えに迫っていきます。
「お金があれば幸せになれるのか」。この問いは、恐らく人類の歴史と同じくらい古いテーマです。哲学者も経済学者も、そして私たち1人ひとりも、どこかでこの問いを胸に抱えて生きてきました。
近年、幸福学や心理学、行動経済学といった分野が、この問いに対する答えを科学の言葉で少しずつ整理してくれています。結論はとてもシンプルです。
お金は、幸せを直接作り出すものではありません。しかし、お金が足りない状態は、幸せを遠ざけてしまいます。そして、その「幸福」とはどんなものかというと、研究が繰り返し示しているのは「幸福とは何かをどれだけ手に入れたかではなく、"自分がどう感じているか"によって決まる」ということです。

