じつはこの戦略に、人類学の大事な視点が隠れています。
この女性店主は、観光客と地元客の双方のニーズとお財布事情を理解して商品を提案していました。コミュニケーションを取る相手の立場から話をすることを、人類学的に「視点の移動」と呼ぶことがあります。
繁盛する店のコミュニケーションと人類学
「視点の移動」は古くから人類学が大切にしてきた考えです。
例えば、アフリカのどこかの地域で就学率が低いという問題があったとしましょう。その問題を解決するために、経済が発展している国が、その国をサポートする名目で、学校を作ったり、勉強道具を送ったりします。
人類学は、そのサポートの方法が適切か、サポートを受ける人の立場から考えるように促すことができるのです。

