聞くと、彼女はケニアの中でも都市部に位置する、観光地での就労経験があるとのことでした。「そこでの経験から、お客様が求めているものは何か、自分なりに理解して考えながら、民族衣装を販売しているの」と話してくれました。
観光客が何のために村に来て、何のために民族衣装を買いたいのか。
その観光客の視点に立って、店の品を説明することを大切にしているとのことでした。
「商品を分けて売る」という工夫
また価格戦略についても、こう教えてくれました。
「観光客と地元客で価格を変えるのではなく、観光客と地元客用の商品を分け、あらかじめ値札をつけておくようにしているのよ」
同じ商品でも、地元民には安く、観光客には高く提示する。マサイではそれがあたり前の光景でしたが、観光客が嫌がっている姿を見て、彼女は「あらかじめ商品を分ける」という選択をとっていたのです。
例えば、地元客に対しては「安価」で「地元客が好む」商品を販売します。一方で、観光客に対しては「高価」で「観光客の好みに合う」商品を販売するのです。
そのおかげで観光客が不公平な気持ちを抱くことがなく、多くのお客様を惹きつけ、その店の繁盛につながっていたようでした。

