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ライフ #神童だったあの子の今

幼稚園のテストで「IQ127」→頭いいね!と褒められ親も大喜び 少年の想像もしていなかった「悲しい後日譚」

8分で読める
Kさんの中高時代
「自分は頭がいい」と知ったのは幼稚園のときでした(写真:本人提供)
  • 新倉 和花 東京大学法学部卒・麻雀プロ
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いまKさんは、実家を出て一人暮らしをしている。何がしたいかは、まだ決まっていない。大学院に進むつもりではいるが、その先のビジョンは固まっていない。

インタビューのなかで、彼はこう言った。

「正直、親とは縁を切りたいなと思っています」

「あんたはもうダメね」と言った母親の言葉は、東大に合格しても、消えなかった。Kさんが東大に受かったあとも、親の態度が根本から変わったかといえば、そうではなかったようだ。

弟に注いだ期待のほうが、兄への関心よりもずっと大きかった。合格通知が届いたとき、親は素直に喜んだかもしれない。だが、その喜びは、息子を一度見捨てた人間のものだった。

「東大」は本当に自分が登りたい山だったのか?

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幼稚園の塾でIQ127と言われた子は私立小学校で「ダメ」になり、親に見捨てられ、同級生に見下された。しかし、そのすべての言葉を裏切る形で、東大に届いた。

だが、届いた先で、彼はまだ自分の山を見つけていない。誰かが設定した「東大」という頂上が、自分の登りたかった山だったのかどうかを、いま問うている。

神童と呼ばれた子の歩みは「合格」のあとも続く。そしてそれは「あんたはもうダメね」と言った親と「縁を切りたい」という、静かで重い結論のかたちを取ることもある。

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