BYD Auto Japanは7月28日、日本市場専用に開発した軽自動車の電気自動車(EV)「RACCO(ラッコ)」を発表した。
発表会にはBYD副総裁かつBYD JAPAN代表取締役社長の劉 学亮(りゅう がくりょう)氏、BYD Auto Japan代表取締役社長の東福寺厚樹(とうふくじ あつき)氏と商品企画部部長の田川博英(たがわ ひろひで)氏、BYD海洋シリーズ商品ディレクターRACCOプロジェクト開発責任者の楊 歩益(ヤン・ブーイー)氏が登壇したほか、CMキャラクターを務める女優広瀬アリスさんも花を添え、国産軽自動車の牙城に挑む輸入EVとして異例の華やかさとなった。
日本の軽自動車をゼロから設計した輸入車
東福寺氏は冒頭、「RACCOの導入を決めてから約2年半、ついに本日この発表の日を迎えることができた」と、開発着手からおよそ2年半という長い助走期間を振り返った。中国の乗用車メーカーとして初めて、日本の軽自動車規格に完全に合わせてゼロから設計した点を強調し、両側の電動スライドドア、日本の軽ユーザーが求める使いやすさ、そしてBYD本来の強みである電気自動車としての静粛性・滑らかさを三本柱に据えたと説明した。
注目すべきは、この開発チームに日本人技術者が加わっていなかったという点である。従来、中国の自動車メーカーは日本や欧米の技術を吸収しながら成長する構図で語られることが多かったが、RACCOの開発体制はその前提がすでに過去のものになりつつあることを示すひとつの事例と言えるだろう。

