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ネットの誹謗中傷に惑わされず「過去の歴史」を直視せよ! 石破茂前首相が語る「真の保守政治家」が負うべき重い責任

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石破茂
石破前首相に日本と東アジアの隣国との関係について何を思うのか、語ってもらった(撮影:今井康一)

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「国のあり方」が大きく変えられようとしている。かつてはアメリカに次ぐ世界第2位の経済大国として世界を席巻した日本だが、GDP(国内総生産)では2010年に中国、23年にはドイツに抜かれた。
日本の影響力が薄まるとともに、ネット世論に先導される形で国民性も変化しつつある。本来の保守主義が持つ「包摂」がなくなり、国情が変わりつつあるように思われる。こうした現状に何を思うのか、前後編に分けて石破茂前首相に聞いた。
前編:5分の話すら聞かせられない「ショート動画政治」で国は守れるか? 石破前首相が問う高市政権の危うさと日本の安全保障
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「辞表が出なければ天皇陛下に申し訳がない」

――石破さんは6月13日から26日まで、天皇・皇后両陛下がオランダ・ベルギーに公式訪問された際に首席随員を務められました。陛下に対して非常に敬意を払っていらっしゃる様子が、ネットでも話題になりました。

それは私の父の影響が大きいと思います。父・石破二朗は戦前には内務省に勤務し、戦後に鳥取県知事や参議院議員を務め、1981年9月に亡くなりました。生前に「こんなに誇りうる方はおられない」とたびたび言っていたのが昭和天皇でした。

その父が鈴木善幸内閣で自治相・国家公安委員長に就任後まもなく、がんが見つかり、手術をすることになりました。父は80年12月7日、手術の前日に私を呼び出して、いくつかのことについて「遺言だ」と伝えた後、封書を手渡して「これは辞表だ。田中(角栄氏)のところに持っていけ。もし手術中に死ぬようなことがあって、辞表も出ていなかったということでは、天皇陛下に申し訳がない」と言ったのです。

当時の私は三井銀行に入行して2年目でしたが、その言葉はとても印象に残っています。そして国会議員になり、私が天皇陛下のお近くでお仕事をさせていただいた最初は、麻生太郎内閣で農林水産相を務めたときでした。2009年6月に福井市で開催された植樹祭にお供をさせていただいた際、現在の上皇陛下、当時の平成の天皇陛下と関係者が会談する機会がありました。

上皇陛下は立ったまま、すべての方に同じようにお声をおかけになっていました。老若男女を問わず、社会的な役職を問わず、どんな人にも丁寧に、丁寧に接しておられました。そのお姿はまさに、ご自身で「国民統合の象徴」を体現されようとしておられたのだと思いました。

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