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記録的猛暑が続く欧州…イタリア人が夏を乗り切る「切って盛るだけ」火を使わない"大人なレシピ" 日本の夏にもおすすめ

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夏のイタリアのコーヒーハウス
欧州の中で「暑い国ベスト5」入りするイタリアの、火を使わずにできる料理を紹介!(写真:kasto/PIXTA)
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③「生ハムメロン」「カプレーゼ」「ブレザオラ」でタンパク質の補給を

パンツァネッラやフリゼッラで野菜と糖質をとったら、タンパク質の一皿を補いたい。となると夏のイタリアでは「カプレーゼ」や「プロシュート・エ・メローネ」、そして「ブレザオラのカルパッチョ風」が定番だ。

カプレーゼはご存じ、モッツァレッラチーズと完熟トマトをスライスして皿に並べ、バジリコを添えた「切るだけ料理」の代表的一皿だ。できるだけ美味しいモッツァレッラチーズとトマトを手に入れるのはもちろんだが、食べる少し前に冷蔵庫から出しておく、というイタリア人がこだわる鉄則に従うのも、美味しくいただくための大事なポイントだ。特に脂肪分の高いモッツァレッラチーズは、冷たく冷え過ぎていると味と香りが立たず、美味しさが半減するので注意したい。

「プロシュート・エ・メローネ」はイタリア語で生ハムメロンのこと。メロンはカットメロンを買ってくれば簡単だし、生ハムはイタリア産でなくても気分は味わえる。こちらもカプレーゼ同様、キンキンに冷やしておかないことも美味しく食べる小さなコツだ。生ハムの脂肪分が室温で若干緩んだあたりが美味しいというわけだ。

見た目贅沢、実はカットフルーツと生ハムを合わせるだけ、調理時間3分以下という最強タイパメニューは、メロンのカリウムでむくみを解消し夏バテを予防、そして生ハムのビタミンB1・塩分も加わって疲労回復システムを備えた一品でもある。メロンがなければイチジク、桃、スイカでも美味しくできる。

一方、ブレザオラとは牛肉で作った生ハムの一種。ミラノの北部、ヴァルテッリーナという土地の特産物で、北イタリア、特にミラノあたりではこれが大好きという人が多い。薄くスライスしたブレザオラを皿に敷き詰め、ルッコラと、ピーラーなどで薄く削ったパルミジャーノチーズを添える。仕上げはオリーブオイルとレモン。日本で食べるなら、市販のローストビーフで代用すればかなり近い味わいが再現できる。皿に盛り付けるだけで見た目レストラン風の一皿が出来上がり、味もタイパも保証つきだ。

キッチンに立ちたくない日は、美味しいオリーブオイルと塩、そして切るだけの食材があれば、たった10分で本格イタリアンが楽しめる。

エアコンなど必要なかったのに…急速に進む温暖化の問題

イタリアを含め、欧州の一般家庭にはエアコンがないことが多いと冒頭で書いたが、それは貧しいからというよりは、欧州は今までずっと、真夏でも冷房設備を必要とするほどの暑さに見舞われることがなかったからだ。

日中の日差しは日本よりも強烈で、焦げるように暑いけれど、日陰に入れば涼しいというのが常識だった。石でできた築100年、200年という建物の中は常にひんやりとして、夏でも快適に過ごせた。そして日没を過ぎれば気温はぐっと下がり、夜外出するには必ず上着が必要だった。だからエアコンなど必要なかったのだ。

ところが近年の急速な温暖化の影響で、欧州もどんどん暑くなっている。日本のように熱帯夜になる日も増えた。壁が分厚い古い建物も、いったん温まってしまえばずっと暑い。オフィスなどでは軒並みエアコンを導入しているが、一般家庭ではまだ追いついていないことも多い。それは経済的な理由ばかりではなく、古い建築物は簡単にエアコンの設置ができないことが多いという理由もある。

それでも毎年酷暑が襲ってくることから、エアコンを導入する家庭も増えている。熱い空気を吐き出す室外機が増えれば大気温の上昇はますます加速する。だからといって健康を害するほどの気温が続けば、冷房なしで過ごすのは辛い。

暑さ対策と環境問題の解決、両立できる秘策が待たれるところだ。

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