夏休みも後半を迎え、中学受験(以下、中受)を目指す小学生にとっては、「天王山」ともいわれる夏期講習も折り返しを過ぎ、終盤へと向かっている。首都圏では約5人に1人が中受に挑み、多くの子が一つの塾に通って受験勉強に取り組む。
そうした中、自宅でのオンライン重視の通信教育をベースに、必要な学習サービスだけを補う独自の設計で今年、女子御三家に合格した家庭がある。大手塾と比べて費用を4割ほど抑え、通塾時間も減らした。いったいどんなやり方なのか。
夏休み42日間のオリジナル学習表
2025年7月、小学校が夏休みに入る少し前。都内の会社員、佐々木竜也さん(仮名)と小6の次女・日菜さん(同)は、夏休み42日間の学習計画を確認していた。
「この日はオンライン講座」、「この日は模試の解き直し」と日程を見ていく。日菜さんは特定の塾には通わず、自宅での通信教育を柱に、複数のオンライン塾を組み合わせていたため、家庭で計画を立てていた。
日菜さんが、受験を意識した勉強を始めたのは2年前。中受の勉強は小4からスタートするのが一般的で、サピックスや早稲田アカデミーなど塾に通う子が多い。
しかし、日菜さんは四谷大塚の「進学くらぶ」という通信教育を選んだ。当時は北海道に住んでいて、近くに中学受験塾がなかったからだ。
日菜さんが小5のとき、一家は北海道から東京へ引っ越した。最寄りの塾は自宅から20分ほどの距離になった。しかし、日菜さんは「先生のオンライン授業が面白いから、家で続けたい」と希望した。学校から帰った後に、塾に行くのも気が進まなかったようだ。
竜也さんにも考えがあった。
「体系立てたカリキュラムや、一緒に受験を目指す友達の存在など、塾の良さは多くあります。ですが、集団塾は一人ひとりの理解度に合わせた指導は難しい。本人の理解度に合わせて、学習量と進度を調整できることが、通信教育を続けることにした理由です。月1万円台前半で全教科の対策ができ、コスパがよかったこともあります」

