やがて、香水をつけることへの抵抗感がなくなっていきます。香りの強さや香り方、自分に合った香水の分量なども少しずつわかってきます。慣れてきたら、また次の香りを探して3カ月間は毎日つける。そうやって経験を積んでいくとよいでしょう。
香りが個人のアイデンティティーになっていく
つけ方としては、清潔な素肌に直接つけるようにします。「点」ではなく「面」に吹きかけるイメージです。
服につけると香料がシミになるので、着替えるときなどに素肌にスプレーしてから服を着ます。出掛ける頃には体温や時間経過によって香水が肌に馴染み、香りもまろやかになります。
場所によって香り方は異なりますが、穏やかに長く香らせたい場合は、下半身を中心に数プッシュ吹きかけるのがおすすめです。基本的には、胸より下につけるほうが上品に香ります(図表2)。
香水産業は主にフランスで発展しました。フランスでは、ぬいぐるみなどに母親が使っている香水を吹きかけ、その香りで子供を安心させるそうです。
そして10代の半ばごろから本格的に香水を使い始め、学校、職場、食事やデート等の社交の場などで、自分に合った香水を使い分けます。
このように自分に合った香水を日々つけていると、その場に本人がいなくとも「この香りは◯◯さんだ」と認識されるようになります。香りが個人のアイデンティティーになっていくのです。ぜひ、自らのアイデンティティーとなる香水を選び、活用してみてください。
大学卒業後、米国・フランスへの留学を経て、大手化粧品メーカーにて20年間勤務。1995年、株式会社フォルテにて海外フレグランスの輸入・卸販売をスタート。2002年、フレグランスを扱う企業の業界団体「日本フレグランス協会」を創設。同事務局長。フレグランスの普及に努める。


