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仕事と家族を失いアルコール漬け《天涯孤独の身》で終末期を迎えたがん患者を支えた、たった1つの「切なる思い」

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死を意識したとき、何を思い、何を願うかは、人それぞれだという(写真:Ushico/PIXTA)
  • 小笠原 文雄 医学博士、浄土真宗大谷派聖徳山伝法寺住職

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死を意識したとき、何を思い、何を願うかは、人それぞれです。最期を家族に看取ってほしいと思う人もいれば、一人で迎えたいと思う人もいるのです――。こう語る医学博士で浄土真宗大谷派聖徳山伝法寺住職の小笠原文雄氏は、たとえ「おひとりさま」でも、ありがとうを言えれば大往生だと言います。
本稿では、小笠原氏の著書『笑って大往生できる人できない人』から一部を抜粋・編集する形で、3人の実例を引きながら、超高齢化社会にともない増加する「おひとりさま」の最期について考えます。

おひとりさまでも「ありがとう」を言えれば大往生

テレビ番組などで、「おひとりさま」という言葉が盛んに使われています。もともとは一人客を丁寧に表現する言葉だったのですが、最近では一人暮らしをしている中高年を指すことが多いようです。

『上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?』(朝日新聞出版)の共著がある社会学者の上野千鶴子さんには、『おひとりさまの老後』(法研)など、タイトルに「おひとりさま」が入っている著書が多数あります。

おひとりさまになるのにも、未婚、離婚、死別など、さまざまな理由があります。また、家族や親族と仲がよい状態もあれば縁が切れた状態もあるし、経済的に余裕がある場合もあれば生活に困っている場合もあります。

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