現役の年に実施された第1回センター試験も800点中680点(85%)で、データリサーチを出しても「危ない」という判定でした。結局この年の受験では東京大学には受からず、後期試験で受けた京都大学工学部と、慶應義塾大学の理工学部も落ち、早稲田大学の理工学部のみ合格しました。
「当時、ビートたけしさんのテレビ番組で『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』が放送されていて、その中で『勉強して東大に入ろうね会』というのがあったんです。そこに影響されて、受験直前まで、一緒に理科一類を受ける友人と『落ちたら一緒に浪人して、次は理科三類を目指そう』と話していました。東大実践模試の判定がたまたまAだから、受かるだろうと自信満々で受けたので、落ちた時のことは全然考えていませんでしたね。ですが、友人は合格して、自分は落ちてしまったので悔しかったです」
早稲田で1年間の仮面浪人
こうして浪人を決意した榎木さん。浪人しようと思った理由を聞くと、「純粋に東大にもう一回挑戦したかった」と答えてくれました。
「普通に予備校に入って浪人しようと思っていたのですが、父親から『行かないのになぜ(早稲田を)受けたんだ、絶対に行け』と強く言われたので、早稲田に行きました。最初の方は純粋に学生生活を楽しんでいましたね」
早稲田に入学した榎木さんは、1学期は山岳サークル、理工ワンゲルに入り、活動を楽しんでいました。ただ、友達が東大や京大に行った悔しさが沸々と湧いてきて、『これじゃいかん』と思うようになり、夏の13日間の登山合宿を最後に、夏の後半から本格的な勉強を開始します。
「前の年の蓄積があるので去年の知識でやっている感じでした。学校にも行きながら、隙間時間を使って1日5時間くらい勉強していました。模試は東大に絞って、東大実践のみを受けたのですが、昨年のA判定からBに落ちましたね。流石にまずいと思って、理工学部の数学の授業だけ行かなくなってその時間を受験勉強に充てて過ごしました」

