「どうしてそんなに、痩せたほうがいいと思うんですか?」
その人はこう言うでしょう。
「痩せてるほうが健康だし、見た目の印象もいいだろうし」
ポイントはここからです。
「なぜかできない」=「実はやりたくない」
「痩せて困ることはまったくないですか? それから、今のままのほうがいいと思うことも全然ないですか?」と聞いてみると(実際にはもっとていねいにやりとりしますが)、意外な答えが出てきて当の本人がハッとすることがあります。
「そういえば、無理にダイエットをしたのか、痩せた途端に病気がちになった人がいたので、気をつけないと。あ、あと恋人にする相手は、ぽっちゃりしてるくらいのほうがタイプです。親が痩せ気味で、あまり健康じゃなかったので」
もちろん本人は、聞かれたから答えただけ。ですが、これが無自覚なブレーキになっているのです。つまり「痩せないほうがいい」というノイズがあるということ。頭では「痩せたい」と思っているのに、心には「痩せないほうがいい」というノイズがある。頭と心があべこべです。
こういう状態に気がつかないでいると、自己肯定感はどんどん低くなっていきます。自分の目の前には「痩せたい自分」と「痩せられない結果」しかないのですから、落ち込みますよね。なんでうまくいかないのかわからないので、苦しく、生きづらくなってしまいます。
それだけではありません。少しふくよかでも好きなように生きている人が、うらやましく見えるかもしれません。しっかりと自己管理ができて、体が引き締まっている人に、引け目を感じるかもしれません。
「なぜかできないこと」は、実は「やりたくないこと」だったりします。なのに、ノイズに気がつかないと、「なぜ自分は……」という答えのないネガティブループにハマってしまう危険があるわけです。
まず自分責めはやめましょう。そしてノイズに目を向けましょう。それだけで随分、心の持ちようは変わってくるはずです。


