中国の国内線で青島→瀋陽。そこから乗車料金2000円くらいの新幹線(高速鉄道・窓側指定席)で250キロほど移動して、北朝鮮との国境沿いの街に到着した。グーグルマップは中国では使えないため、ホテルを予約した『トリップドットコム』の地図情報を頼りに、「酒店」(中国語でホテルという意味)と書かれた看板を探した。
私が予約したのは朝食ビュッフェ込み、1泊3102円の格安ホテルだ(ポイントが149円分付いたので、実質2953円だった)。この話を友人や知人にすると「そのホテル大丈夫?」「ボロボロだったんでしょ?」といったリアクションをされることが少なくない。そこで本稿では、ほとんどの日本人が知らない「中国の格安ホテルの実態」について紹介する。
3102円の格安ホテル。衝撃の光景
ホテルに入った瞬間の、私の正直な感想は「このホテルは本当に3000円台なのだろうか」「もしかして入るホテルを間違えたかな?」だった。ロビーは清潔感があり、日本のビジネスホテルと比べても何ら遜色がない。フロア全体は静寂に包まれており、料理などを配送するためのロボットが1台動き回っている……。
訪れたのは「イーズホテル(丹東鉄道駅郵電大厦)」だ。私は受付のスタッフに、パスポートを渡しながら「ニイハオ」「チェックインプリーズ」と伝えた。そのスタッフは、まるで日本のホテルマンのように「あなの部屋は503です」「朝食は7時から10時までです」と丁寧にアナウンスしてくれた、中国語で……。

