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星野リゾートが「旧奈良監獄」をミュージアムに…「私も会社から同じくらいのルールブックをもらった」来館者の一言の重さ

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遺構として刑務所時代のまま保存されている、独居房が並ぶ長い廊下
遺構として刑務所時代のまま保存されている、独居房が並ぶ長い廊下(写真:編集部撮影)
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中央看守所には半円の看守台があり、その場に立つとすべての収容棟の奥まで見通せる。少ない人数で全体を監視できるため、明治時代に作られた監獄は、この形で作られることが多かったという。洗練された建築美である一方で、どこか冷たい印象を受けた(中央看守所の見学は別途予約が必要)。

中央看守所には半円の看守台があり、5つの収容棟すべての奥の方まで見渡せた(写真:筆者撮影)

3畳の独居房へ…当時のトイレは、まさかの桶

次に、当時のまま保存されているという第三寮へと足を踏み入れた。ここは改修を行わず、遺構として刑務所時代のまま保存されている。廊下には、木製の扉がずらりと並ぶ。

神さんに促され、小部屋に入った。約3畳の独居房だ。ひんやりとした空気が肌を刺す。

しかし、中は意外にも明るかった。見上げると、天井高は約3.5mと高く、高い位置に天窓があった。採光と換気に優れた構造だ。そこには明治という新しい時代の、人権への配慮が垣間見える。

独居房の中。約3畳しかないが、天井が高く、窓から日差しが差し込んで明るかった(写真:編集部撮影)

神さんが、ユーモアを交えて解説する。

「設計したのは、建築家の山下啓次郎さんです。ジャズピアニストの山下洋輔さんのお祖父様です。この建物を見るに、やはりアーティストの家系なんでしょうね」

独居房の片隅にはトイレの跡があった。それは昭和初期に作られたものだという。

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