有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス #鉄道最前線

神戸電鉄、路線も経営も「山あり谷あり」の歴史 六甲山地を駆ける有馬温泉への足、「登山電車」の一面も

8分で読める
神戸電鉄三田駅で出発を待つ新開地行き電車。かつては有馬まで国鉄有馬線も走っていた(編集部撮影)
  • 山本 学 神戸経済ニュース編集長
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES

ともあれ山脇延吉は、三田―有馬間の鉄道を敷設して大阪から有馬への動線を整備すると、神戸―有馬間の動線整備に取りかかる。これが現在の神戸電鉄の端緒というわけだ。26年に神戸有馬電気鉄道を設立。有馬から当時の神戸市街の中心地だった湊川(現在の湊川公園)までの路線を着工するが、これが難工事をきわめた。

まず標高差。有馬温泉駅の標高が海抜357mと高い。神戸側のターミナルである湊川駅は地下駅で標高0mだ。路線の距離こそ22.5kmと、それほど長い距離ではない。だが、その間にトンネル8カ所、橋梁34カ所、溝橋41カ所。地面に線路を敷くだけの工事と大きく異なり、当時としては高度な土木技術が求められた。

難工事だった湊川―有馬間

それでも工事は起工から1年7カ月で完了。晴れて28年11月28日に湊川―有馬間が開業した。1両編成の車両を10両保有し、運行を開始した。同時に神戸と三田を結ぶ目的で建設した三田線は28年12月18日に営業を開始した。神戸から山陰方面に向かう需要をねらった。

有馬線の起点となる湊川駅。電車は1つ南隣の神戸高速線・新開地駅を始発・終着とする(編集部撮影)
5/7 PAGES
6/7 PAGES
7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数