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ビジネス #鉄道最前線

神戸電鉄、路線も経営も「山あり谷あり」の歴史 六甲山地を駆ける有馬温泉への足、「登山電車」の一面も

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神戸電鉄三田駅で出発を待つ新開地行き電車。かつては有馬まで国鉄有馬線も走っていた(編集部撮影)
  • 山本 学 神戸経済ニュース編集長
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山脇は13年11月に京阪神の財界人を巻き込んで国鉄福知山線の三田駅から有馬温泉までの軽便鉄道を建設する会社を設立した。

線路を敷設するのは最も工事が容易なルートとし、地元の土地勘が生かされて、翌年に免許を取得し着工。15年4月には工事が完成し、国鉄が借り受けて営業運転を開始した。これが「国鉄有馬線」だ。線路幅は国鉄線と同じ1067mm。多くの列車は三田―有馬間で折り返し運転をしていたが、1日に1往復程度は大阪―有馬間を結ぶ列車もあったようだ。

「国鉄有馬線」はもう、ありません

当初は山脇が社長を務める線路保有会社が、国鉄に線路を貸し出して営業していたが、有馬温泉の人気もあって国鉄が線路の買収に乗り出した。国鉄有馬線の線路は19年に38万4772円(交付された鉄道債の額面で43万4800円)で国鉄に買収される。

だが第2次世界大戦に入ると軍需物資を運ぶ目的の路線として国鉄篠山線(兵庫県丹波篠山市、篠山口―福住間、72年廃止)を作るため、43年に国鉄有馬線は廃止された。有馬線の線路を篠山線に移設したのだ。

かつて三田―有馬間を走っていた国鉄有馬線の終点はこの橋の向こう側にあったという(編集部撮影)
【写真を見る】三田―有馬間に存在した「国鉄有馬線」の廃線跡をたどる
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