「役に立てた!」と思える言葉をかける
「教える」行為も、要は一種のコミュニケーションです。
根底には善意があったとしても、相手が受け取れない言葉を放つのは豪速球を相手に投げつけるようなもの。取れないとわかっている球を投げるのは、相手のためではなく、実は自分の剛腕を見せつけたいだけ、というケースも多いものです。投げるほうは気持ちよくても、関係性は確実に悪くなります。
大事なのは、相手が無理なく受け取れるボールを投げること。受け取ると怪我をするようなトゲだらけのボールを投げてはいけませんが、逆に何でもかんでもそっと転がして渡すだけでは、相手の成長を妨げる「甘やかし」になってしまいます。
だからこそ、心地よいキャッチボールができているかどうかを常に意識してください。それが、「教える側」と「教わる側」の信頼関係を育て、仕事を円滑にするうえでもっとも重要な姿勢です。
私自身の話ですが、電機メーカーに入社した際、販売計画をつくる部署に配属されました。最初に与えられたのは、出荷台数や生産台数のデータを毎日打ち込む仕事でした。
作業自体は難しいものではありませんでしたが、自分の仕事の目的や意味がよくわからず、別に嫌ではないけれども特にやりがいを感じることもなく、日々淡々と進めていました。

