有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

築55年団地が「とんでもないリノベ」で入居者殺到…縦や横の2戸を1つにつなげて《90㎡の大空間》を生んだ、驚くべき発想

9分で読める
「ニコイチ」団地の室内
まるで注文住宅のようなオシャレさと使い勝手が考慮された、「ニコイチ」団地の室内(写真:大阪府住宅供給公社提供)
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES

設備面にも、横につなげるニコイチとは異なる工夫が見られた。

「配管をベランダ側に回して上下階をつなげています。もともと配管が通っていた穴を利用して、上階へ水やお湯を送るようにしています」

ニコイチでは設備面の改修に加え、電気や水道のメーターまわりの調整など、契約や管理の面も考えて設計されている。

コンセントや配線の工夫も随所に見られるのはニコイチならでは(写真:筆者撮影)

 入居率が上がったことで、つくりにくくなったニコイチ

茶山台団地と茶山台B団地では、現在30を超えるニコイチが供給されている。初期から人気は高く、入居募集時に最高応募倍率11倍を記録したこともある。2つの住戸をつなげて広さを確保する住まいは、若い世代や子育て世帯を中心に関心を集めている。

図書館、惣菜屋、DIY工房など、茶山台団地には住戸以外の場もある(写真:筆者撮影)

茶山台団地では、ニコイチを含む住戸リノベーションなどが進められ、団地全体の入居促進が図られてきた。団地内にはDIY工房や惣菜屋、持ち寄り型の図書館があり、住民によるイベントも賑わいを見せる。

公社の資料では、以前は全体の2割弱にあたる160戸を超える空き住戸が発生していたが、その後大きく減少した。

カラフルな遊具が設置された茶山台団地の広場(写真:筆者撮影)

ここで印象に残ったのは、入居率の回復によって生じた、皮肉とも言える話だ。

「始動して10年が経ち、ニコイチ以外にもリノベーション住戸が増えました。その効果もあり、入居率が高くなりました。ニコイチをつくるにも、空いている部屋がないという状態です」

広々としたLDK(写真:筆者撮影)
7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数