「2戸分の空間なので、どこにいてもインターホンの音が聞こえるように設置したり、インターネットの配線を回したりもしています。暮らしていて『これは困るよね』という不便なことが起きないようにしています」
家賃は7〜9万円台、住戸ごとにコンセプトがある
ニコイチは、公社が一律の標準プランを展開するのではなく、事業者を公募し、提案された設計案からつくられている。住戸ごとにコンセプトは異なり、香里三井団地でもさまざまなニコイチが展開されている。
見学した住戸も、コンペで選ばれた作品をもとに実現したもので、2022年に完成した。改修の規模は大きく、家賃はほかのニコイチよりも高めの9万円台に設定されている。
ニコイチは7万円台や8万円台の住戸が多く、コストを抑えながら広さを確保したいという需要に応えることができる。90㎡の賃貸住宅を探すとなかなか見つからない中で、団地の一室に大きな空間があることは改めて驚いた。
後編では、公社が最初に提供したニコイチである、堺市の茶山台団地を訪ねる。そこでは、横につなげるだけではない、さまざまな改修の形が見えてきた。


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