なお、日本でもっとも動員数の多い花火大会は、7月下旬に開催される大阪の天神祭の「奉納花火」で、例年130万人以上が訪れると言われています。
その他、東京都の隅田川や神宮外苑、福岡県北九州市と山口県下関市の関門海峡、三重県熊野市や長野県諏訪市の花火大会など、まさに全国津々浦々で大規模な花火大会が開催されています。
一方で、最近では花火にまつわる費用高騰と人手不足、さらには安全面への配慮などさまざまな理由により、中止や延期を余儀なくされる大会も多く、コロナ禍以降、人出の回復が見られないまま中止に追い込まれるケースも増えてきています。
さらに、本作でも登場する昔ながらの花火職人の数も、コロナ禍を経て急速に減ってきているといいます。大会の減少に伴って、日本の伝統工芸の粋を集めた花火の手仕事が存続の危機にあるのです。
「油揚げ」が定食のメインに? 意外な“ソウルフード”が生まれたワケ
さて、花火の話題が続きましたが、前述の長岡市にはほかにもたくさんの魅力があります。
まずは、長岡が生んだ幕末の偉人・河井継之助です。「長岡の蒼龍」と呼ばれた河井は、1827年に長岡藩の中級藩士の長男として長岡城下に生まれ、江戸で佐久間象山らに蘭学や西洋砲術を、備中松山(現・岡山県高梁市)では山田方谷に財政改革を学びました。
郷里・長岡に帰ってから藩政に改革をもたらして商業発展に尽くし、軍備も増強して、長岡藩として戊辰戦争で新政府軍に徹底抗戦したことで知られています。
長岡の街を荒廃させたとして批判されることも多い河井ですが、一方でその折れない生き方に共感する人も多く、魅力のある人物でした。駅からほど近い城下町には記念館があり、その功績をより深く知ることができます。

