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ビジネス #現場に直撃!会社を動かすキーパーソン

中身はネジや手袋?顧客工場に無償で自販機を設置、ミスミグループ本社の「売り切れしない自販機」はこうして生まれた

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自販機を操作する様子。間接材の単価が表示されるためユーザーのコスト意識も高まる(写真:編集部撮影)

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会社を動かすのは現場のビジネスパーソンだ。人気商品やサービスが生まれた背景、新たな挑戦の狙いとは。本連載では、その仕掛け人を直撃する。 

某大手食品メーカーの工場には、「MiSUMi」のロゴが光るグレー色の大きなキャビネットが置かれている。小型ロッカーを並べたような見た目のそれにはディスプレイが付いている。作業員が顔認証で画面のロックを解除し、ECサイト風の画面からタッチ操作で欲しい資材を選ぶと、ロッカーのひとつが開いた。

作業員はそこから新品のゴム手袋を取り出すと、ロッカーを閉め、作業に戻っていった。この瞬間、ミスミグループ本社(ミスミ)は顧客の工場内で商品を売り上げた。

この不思議な仕組みは、FA(ファクトリーオートメーション)部品や金型、生産財を主にEC販売で扱うミスミが2022年に中国で本格展開を始めたサービス「MISUMI floow(フロー)」だ。手袋や切削工具といった、製品に直接使われないが製造に不可欠な「間接材」を、ミスミが顧客の工場内に設置した自動販売機に入れておく。顧客は欲しいとき、欲しい分だけ自販機を操作して取り出す仕組みだ。

しかも、市中の飲料自販機とはわけが違う。フローでは、中身の在庫状況がミスミに送られ、欠品する前に商品が補充される。つまり、「売り切れ」が絶対に起きないのだ。誰がいつ、何個の商品を取り出したかは顔認証やセンサーで自販機が記録しており、顧客は取り出した商品分の金額を、月1回ミスミに支払うだけでいい。初期費用はゼロだ。

カタログ販売から始まり、ECサイト、特注品の最短1日目出荷など、いかに納期を短くし、早く部品を届けるか考え続けてきたミスミ。その最新形態は、顧客のもとに商品を置くことで実現した「0日納期」だ。このアイデアはいかにして生まれたのか。

 

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