有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ #リノベな人生〜住まいと生き方を創り直した人たち〜

「洗濯物を干すために2階に上るの面倒だ…」――子育て中に平屋を建てた主婦、作り込んだ「掃除がラクな家」が超凄かった

13分で読める
リノベ後の玄関
家の間取りから「面倒」を排除し、徹底的に合理化したところ…こんなにも素敵な「平屋」が誕生したのです(写真:大塚奈緒さん提供)
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES

大塚さんのこだわりは、日常のなかで繰り返される小さな不便をひとつずつ潰していくところにある。

ゴミ箱を置くスペースまでこだわった。洗面台の前にゴミ箱を置いている家庭は少なくないが、大塚さんは扉を開けるたびにどかさなければならないのがストレスだったという。

「90cm幅の洗面台を入れられると言われたのですが、ゴミ箱を置くスペースを考えて、あえて小さい75cm幅の洗面台にしたんですよ」

なぜ普通なら大きくしたいところを、あえて小さくしたのだろうか。その裏には「家族は絶対に洗面台にモノを置きまくるという予測があった」と大塚さん。確かにモノをあれこれ置けないサイズにすれば、散らかりようがない。

ダイニングテーブルの選び方にも、同じ考えが表れている。実家では大きなテーブルが通路をふさぎ、人が座ると後ろを通りにくかった。平屋では長さ2mのテーブルを選びつつ、幅は70cmに抑えた。人が座っていても後ろを通れるよう、日常の動線を邪魔しないことをサイズ選びの基準にした。

「部屋の横幅が狭い家に合わせて最適なサイズのダイニングテーブルを選びました」と大塚さん(写真:大塚奈緒さん提供)

「自分が面倒くさがり屋だから想像できるんです。普通の人だったらちょっとした不便も日常になっていくと思うんですけど、私はずっと根にもってます(笑)」

平屋での暮らしで、自分の「合理性」を言語化できるようになった

平屋を建てた翌年、大塚さんはインテリアアプリで暮らしの工夫を発信しはじめた。整理収納アドバイザーの資格を取ったのも、この発信がきっかけだった。

「最初は『せっかく家を建てたし』という軽い気持ちでした。片付けをラクにする仕組みを考えたりつくったりするのが好きで、それを投稿してたら勧めてくださる方がいて、整理収納アドバイザーの資格を取ってみたんです」

それまで大塚さんは、自分のことを「インテリアが好きなズボラ」だと思っていたという。片付けが得意なわけではなく、面倒なことを避けたいだけ。けれどSNSで発信するうちに、フォロワーから「すごく合理的ですね」と言われるようになった。

奥に家族用玄関がある。家族用と来客用の玄関を設けたことで、来客用玄関は生活感のない状態をキープできた(写真:大塚奈緒さん提供)

「自分では普通のことだと思ってたけど、ほかの人からしたらすごく合理化していると受け止められて。『私はそういうタイプなんだ』と気づきました」

たとえばトイレを2つ設けたうえで、その先に洗面台を配置した。一般的にはトイレごとに手洗い器をつけるが、トイレを出てすぐの位置に洗面台があればそこで手を洗える。手洗い器の数だけ掃除が増えるのが面倒だったのだ。大塚さんにとっては当たり前の発想だったが、SNSで発信してみると反響が大きかったという。

2つ並んだトイレ。出た先に洗面台が設けられている(写真:大塚奈緒さん提供)
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数