有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

ビタミンCで美肌、免疫力UP、風邪予防…は本当か 効果を信じて飲んでいる人たちが気を付けるべきこと【医師が解説】

8分で読める
ビタミンC
肌にいいから、風邪予防になるから……と、なんとなくビタミンCを飲んでいませんか?(写真:shironagasukujira/PIXTA)
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

もちろん、補充が意味を持つ人もいます。

偏食が強い人、喫煙者、高齢者、食事量が少ない人、強い身体的ストレスを受ける人、ビタミンC濃度が低い人(壊血病疑いや低栄養のときは保険診療で測定される場合がありますが、一般的には検査は行われません)では、不足を補う意義があります。

上限量は定められていませんが、大量に摂ると胃腸への負担につながり、下痢や腹部不快感、吐き気などが起こることがあります。サプリを摂る場合はパッケージの目安量を参考に、体調に合わせて調整するのがよいでしょう。また、腎結石のリスクもあるので、腎機能の問題を健診などで指摘されている人がサプリを摂る場合は、かかりつけ医への相談が必要です。

高濃度ビタミンC点滴はどうか

一部医療機関で行われている高濃度ビタミンC点滴についても、冷静な理解が必要です。

がん治療の補助療法として研究されており、膵臓がんなど一部で有望な結果も報告されています。しかし、現時点では標準治療ではありません。手術や抗がん剤、放射線、免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬などを用いた治療)とは違い、あくまで研究段階と考えるべきです。

ビタミンCの不足を防ぐことは大切です。コラーゲン合成や鉄吸収、抗酸化、免疫機能に関わることも事実です。

その一方で、風邪やがん予防、免疫力アップ、美肌については、現在のところ、サプリによる明確な上乗せ効果のエビデンスは限定的、または不十分です。どのような人に、どの量を、どの形で補えば有益なのか、今後の研究を待つ段階です。

神話ではなく、数字とエビデンスに基づいて付き合うこと。それが、ビタミンCとの一番賢い距離感ではないでしょうか。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数