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日産渾身のコンパクトSUV「新型キックス」の美点は「どんな人にもガマンを強いない」ことにあり

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両端が盛り上がるボンネットはイタリアのスポーツカーからインスパイアされたとか
両端が盛り上がるボンネットはイタリアのスポーツカーからインスパイアされたとか(筆者撮影)
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今回のキックスには、大きく2種類のモデルが設定された。前輪駆動と全輪駆動。1.4リッターエンジンを発電のために使う「e-POWER」ハイブリッドシステムは共通だ。

新しいのは、パワーユニットにおいて、モーター、発電機、インバーター、減速機、増速機という5つの主要構成部品を一体化したユニットを使っていること。

「X」ではファブリック系の素材で手触りのよさを追求している(筆者撮影)

メリットは「小型・軽量化とともに高剛性化を実現」している部分だと、プレスリリースで紹介されている。

もうひとつのメカニズム上の特徴は、4WDモデルに、キックスとしては初の電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE(イーフォース)」を採用している点だ。

ナチュラルで好印象のワンペダルドライブ

「カーブでもアクセルペダルを踏みながらぐいぐいと回っていける」とは日産の開発者の弁で、実際に4WDモデルのドライバビリティはかなり高い。

前輪駆動モデルだと、場合によっては、もうちょっと駆動トルクがあればいいな、と思う場面があった。でも、4WDモデルにはそれがない。

東京の首都高のカーブなどでは、かなり積極的なドライブが楽しめた。

油圧ブレーキに回生ブレーキを組み合わせた「協調ブレーキ」を採用していて、アクセルペダルを踏む足の力を緩めるだけで、強めの減速ができる。

つまり、速度にもよるけれど、通常の走行なら首都高のカーブぐらい、ブレーキペダルを使わなくても、アクセルペダルだけで効果的に加減速が行える。

異素材の組合せと2色のステッチや型押し模様と凝ったデザインの前席シートは座り心地も良好(筆者撮影)

その感覚はナチュラル。かつてはアクセルペダルを離すと、ぐーっと強い制動がかかるのが回生ブレーキの特徴とされていたが、新型キックスはごく自然だ。

加速時のモーターの介入も同様。「極力モーターの始動がわからないよう腐心した」と開発者が言うとおりで、かつてのe-POWER車のような、悪い意味でのメリハリがない。

あまりに静かなので、途中、強くアクセルペダルを踏み込んでみた。すると一瞬、エンジンが始動する。

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