そして、一つのカバンで乗り切るためには、どんなシーンにも合うシンプルで使いやすいカバンを用意することも大事なポイントです。「場にふさわしくないカバン」だと、印象が悪くなってしまう可能性も否めないのです。
もう一つの大きなポイントは、アイテムを職場と自宅の兼用にしないということ。例えば、帰宅後、筆記用具をカバンから出して、自宅で使って、またカバンに戻す。これができれば問題ないですが、ADHDの人は、おそらく、自宅で筆記用具を使ったあとカバンに戻さないので、翌日は筆記用具を忘れてしまうでしょう。
それを避けるためには、自宅用と職場用の筆記用具を別々に用意して、帰宅してもカバンのなかにあるものは出さないことです。同じものを2セット用意するとなるとコストはかかりますが、忘れものを避けるためには、ぜひ実践したい対策です。
家のなかの紛失でもGPSをつけていれば安心できる
ADHDの人の落としものや失くしものの対策として、財布など本当に大切なものには、GPSタグやスマートタグをつけておくことがおすすめです。
GPSタグとスマートタグは、少し仕組みが違います。GPSタグは、衛星通信の電波を利用して位置を特定する仕組みです。一方、スマートタグは、周囲にあるスマホのデバイスのBluetooth電波を利用して位置を特定します。そのため、人通りが少ない場所などでは位置情報がつかみにくくなる可能性もあるため、正確性でいえばGPSのほうが高くなります。
両者とも、数千円〜数万円と機能によって価格はまちまちですが、スマートタグは基本、月額料金はかかりません。一方、GPSタグは、月額500円程度の料金が必要になります。
どちらを選ぶかは、使う環境などによって検討するといいでしょう。

