そして、もう一つ大事なのが、自分の「強み」を生かすことです。発達障害の人の特性は、先述のように「困りごと」の引き金になることが少なくありません。でも、その一方で、仕事をする上での強力な「武器」にもなりえます。それこそが、ADHDやASDの人の特性の特徴です。
だから、うまく特性を生かせれば、会社や社会に大いに貢献できることはもちろん、まだこの世界にないサービスや製品をつくり出せる力も秘めているのです。
日本人の10人に一人が発達障害
「発達障害」と聞くと、「珍しいこと」「特別なこと」と思われる方が多いかもしれません。
しかし、未成年を対象とした調査ですが、文部科学省『通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果(令和4年)について』によると、日本では約10人に一人は発達障害の傾向があると推計されています。
この数字からもわかるように、日本人にとって発達障害は決して珍しくありません。とはいえ、少数派であることは間違いないのです。だから、周囲の理解を得ることは、簡単とは言えません。そんな現代社会を生き抜くためには、やはり大事なのが、特性を「強み」として生かすことなのです。

