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「発達障害は最強のスキル」——自身も発達障害の医師が強く伝えたい《現代社会を生き抜くヒント》

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「実は私も発達障害?」そう考える人が増えています(写真: IYO / PIXTA(ピクスタ)
  • 久米 康宏 精神科医・産業医、クメンタクリニック院長
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現在、私は、精神科医・産業医として、日々多くの発達障害の方と接しています。そして、かくいう私も、ADHDとASDの両方の特性を持つ当事者です。

これまでの人生のなかで、幾度となく遅刻をし、ものを失くし、人間関係にもつまずきました。過去には大事な試験をすっぽかしたこともあります。銀行の融資の契約書を失くしたこともあります。本当に失敗の連続です。

そんな私が、発達障害を受け入れながら自分自身で意識してきたことが、特性を「強み」に変えることです。

日々、発達障害の人たちと向き合うなかで、かつての私のように、「生きづらさ」を感じている人や、「会社でどうしていいかわからない」と悩んでいる人が多くいることを知っています。そういった方々に、生まれ持った特性は決してネガティブな要素ではなく、強力な仕事の武器にもなることを知ってほしい。そして、「生きづらい」と感じる日々から抜け出してほしいと思います。

こんな「困りごと」は、ありませんか?

ADHDの人とASDの人によくある「困りごと」をまとめました。自分に当てはまるものがあったら、チェックを入れてみましょう。

チェックA

□ 家を出るのはギリギリ、もしくは時間を過ぎてから
□ 段取りよく仕事や家事ができない
□ 約束や用事をよく忘れる
□ 大切なものでも失くしてしまう
□ 次から次へと新しいことに興味が移る
□ ゆっくりと何かを「待つ」ことができない
□ 先走って行動することが多く、軽率・身勝手だと誤解される
□ 過集中しがち(パソコンやスマートフォン、ゲームなど)

チェックB

□ 相手の意図や場の流れに合わせて協力するのが苦手(慣れた相手は別)
□ 小説や映画、ドラマの登場人物の意図や感情がよくわからない
□ 同じ手順や同じ作業のほうが安心し、変更されると負担が大きい
□ 作業を中断されると強い不快感や混乱が出る
□ 特定の対象に強く没頭し、話題や行動が偏りやすい
□ 興味のある話題になると、相手の反応に気づかず一方的に話し続けてしまう
□ 雑談が苦手。会話の続け方がわからなくなることがある
□ 他の人は気づかないような小さな音や細かいことによく気がつく

このチェックで発達障害の診断はできませんが、「チェックA」はADHDの人、「チェックB」はASDの人に多い「困りごと」です。また、ADHDとASDは併発することがあるので、数が多いほうのタイプを探すのではなく、それぞれの傾向がどのくらい強いのかの目安にしてください。

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